平成23年(2011年)青柏祭解説

 写真集     使用カメラ:SONY DSC-TX1

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4月29日撮影
  ・飾り制作風景

5月01日撮影
  ・飾り制作風景

  ・人形制作風景

5月02日撮影
  ・飾り制作・人形宿配置風景

5月03日撮影
  ・飾り制作・人形配置風景

  ・飾り制作・人形配置風景

  ・飾り制作・人形配置風景

  ・宵山

5月04日撮影
  ・本山

5月05日撮影
  ・裏山

 動画集


 運行スケジュール

 出し物紹介 

鍛冶町
 稲瀬川勢揃いの場 白波五人男 (いなせがわせいぞろいのば しらなみごにんおとこ)
<人形>- 日本駄右衛門
     - 弁天小僧 菊之助
     - 忠信 利平
     - 赤星十三郎
     - 南郷 力丸


 河竹黙阿弥作の歌舞伎作品の中でも上演が多い作品
 呉服屋浜松屋に侍が進物品を調達したいと訪れる。主人は上客と見て奥座敷に案内する。そこへ美しい娘が若党を連れて花嫁衣装をあつらえに来る。娘は懐から出した品物と見比べ、自分の物を懐に戻す。手代が万引きとして番頭に告げて大騒ぎ。若党は早瀬のお嬢様を万引き呼ばわりされたと百両を要求。そこへ先の侍が現れ「早瀬は当家にいない。娘は男で弁天小僧」と見破って一件落着。だがこの侍こそ彼ら賊の頭、日本駄右衛門。奥座敷で本性を現し、弁天小僧以下四人を引き入れ、有り金残らず出せと居直る。主人とのやりとりから主人の息子は駄右衛門が浪人暮らしで捨てた子であり、弁天小僧は主人の実子と判明。
 勢揃いは花道から豪華な衣装で白波五人男が一人ずつ登場して人気歌舞伎俳優の競演である。
 その後役人に次々と捕まり、弁天小僧が立ち腹を切る。
 尚弁天小僧の「知らざぁ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が」は名台詞。


−魚町−
 銭屋五兵衛 登城の場 (ぜにやごへい とじょうのば)
<人形>- 前田 斉泰
     - 奥村 栄実
     - 銭屋五兵衛


天保11(1840)年藩主前田斉泰は財政の立て直しのため奥村栄実に藩政の実績を委ねた。奥村は廻船問屋の銭屋を訪ね豪商達で十万両を頼むと頭を下げた。銭屋は豪商達に協力を求めたが年々再々の御用金に二万両が最高、と譲らない。城に出頭した豪商達は奥村の前で沈黙した。遂に銭屋は「この御用金は私に」「その方一人で引き受けると。十万両は大金だぞ銭屋。如何にして調達するぞ」「はっ」と彼は絶句した。十万両かき集めた後のことを考えていなかった。必死の銭屋の目前を剣梅鉢の紋を旗印にした帆船が横切った。「この銭屋に加賀藩御用達主宰(御手船裁許)を仰せつけられますよう」と言って目の前が開けた。「財政危機を乗り越える為には他藩との交易が必要」と進言し老いたりと言えどもこの銭屋太平洋を駆け回るぞ、と腹の中で意気込んだ。
やがて藩は銭屋に御手船裁許を与えた。「加賀藩は俺の腕一つでまかなうぞ。百万石ぐらい。」海の豪商への船出である。



−府中町−

戦国の華、江姫、安土城登城の場 (せんごくのはな ごうひめ あづちじょうとじょうのば)
<人形>- 江 姫
- 豊臣 秀吉
- 織田 信長


江は伯父信長と秀吉に滅ぼされた朝倉長政とお市の末娘。姉の茶々と初は信長と秀吉を親の敵と恨むが、父の顔さえ記憶にない江は信長に関心を持ち彼の招きに一人で安土城に上がる大河ドラマ「江姫」の場面。彼女は信長の中に底知れない凄さを感じて惹かれた。信長の「己を信じ思うままに生きよ」は物に動じない水のように柔軟で逞しい女に江を成長させた。
彼女は秀吉がすすめる縁談も離婚もあっさりと受け入れた。次は一子を産んで死別。三度目の相手は六歳年下の十七歳で初婚の徳川家康の三男、後の二代将軍秀忠であった。この奇妙なカップルは息が合い、江は三男五女を産んだ。この中に三代将軍となった家光、豊臣秀頼に嫁いだ千姫、後水尾天皇の中宮になり後に明正女帝を産んだ和子(東福門院)がいるから江がどんな思いで生きたかこれからが面白い。
江は栄耀栄華を手に入ると同時にこれから長く続く徳川時代に滅びた筈の長政や信長の血を見事に残した女性でもある。



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