飾りと人形をでか山に配置 

03/May/2010

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 朝一番で魚町へ入る。

 今では魚町の人たちが飾りの配置を受け持ってくれるため、我々は下で材料の確認などが主な仕事になる。

 左の写真は大屋根の位置を決めているところ。この位置が決まらないと先へ進めない。屋根を支える柱も傾いてしまっては他の飾りに影響するため結構難しい。

 


 

 正直ここが一番時間のかかる部分かも知れない。なかなか場所が決まらないし、ここだ!と思っても柱を固定しにくかったりして、下から見ているのと上で作業しているのではまるで違う。

 「何とかしろ!」と叫びたくなる気持ちがよくわかるんだが、上で作業していた当時は「上がって来て見てみろ!」とよく思ったもんだ。


 

 屋根が決まると周辺から順に進んでいく。

 今回は大屋根の上の渡り廊下の飾りも微妙に難しく感じた。ぴったり合わさってくれればいいが、実際にはとても難しい事も知っている。

 作業していると「こんなもんでいいだろ。これ以上は無理だ。」と思うのだが、下から見ているとほんの少しの隙間が気になったりして「もっと上げろー!!!」とか叫びたくなるんだな。

 


 

 どんどん飾りが片付いていく。後はあちこちに見える隙間が綺麗に埋まれば満足。

 見る人は下から見るのだが、実際これだけ立体的な飾りだと結構見る角度で隙間の大きさが違う。上にいると飾りの目の前からの隙間しかわからないから、さほど気にならないんだけど、下から見た時は本当に驚くものだ。

 


 

 午前中にこのあたりまで進んだのだから、結構うまい具合かも知れない。

 


 

 少しずつ見に来る人も増えてきた。クレーンで飾りを上げる際はちょっと危ないので気になったが、昼近くなると大きなものはほとんど無くなったので安心。

 


 
 

 午後からは人形宿を順に回る御輿の後を追いながらお参りの終わった人形宿から人形を回収する作業に。

 途中で鍛冶町の様子を見てみた。

 飾りはもう完了かな。


 

 鍛冶町で二体回収。

 倒してしまうのはちょっとかわいそうなのだが、昨年だったか倒れて顔を打ち付けた人形があったのでしばらく寝かせておいた。

 

 


 

 数年前まで鍛冶町もここまで立体的では無かった気がする。

 ましてや人形も左右に大きく揺れていた記憶がある。今我々がお世話させてもらうようになってからは、絢爛さと安定感を維持している気がする。

 しかしこの右手の屋根はトンガリ側へ固定しているだろうから、かなり揺れると予想される。不安定だろうな。


 

 方や大屋根の方もトンガリへかなり寄っているので安定性に少し不安がある。

 もちろん飾りが崩れたり人形が不安定になればすぐに補修するしか無いのだが。 

 


 

 人形の回収に回りながら、三時頃再び魚町へ戻ると背後のムシロ掛けもほぼ終了し、隙間も無くなっていた。


 

 松の木も飾られて立派な山になっている。すばらしい。


 

 食祭市場の人形を回収する際にちょっと七尾湾へカメラを向けてみる。

 なかなかの景色だ。一息入れる。


 

 能登島を眺める。

 しかし今日はまだでか山も動き出していないのに、街中はすごい人出だ。祭りの宣伝は「5月3日から」ってなっているからかな。人形の回収に街中を車で走っていても、とにかく人が多くて気を遣った。


 

 宵山までカウントダウンが始まった鍛冶町。

 最後の一体はまだ上がっていないが、この時点で五時少し前。
 


 

 魚町はまだ少し時間がかかりそうな雰囲気。

 時間と手間をかけているので、それだけ完成度は高い。
 もちろん今日は動かないので気分的なものもあるかも知れない。
 


 

 山にあがるのを待つ人形。

 そう言えばこの時等伯は右手に筆を持っているが、後で無くなっていた。はて・・・


 

 


 

 殿様を上げた直後、すぐ隣からワンショット。

 りりしい顔立ち。


 

 宵山で動き出した鍛冶町が辻回しに入る直前。
 夜十時頃だ。


 

 この後大梃子が入ってでか山を持ち上げる。ここも魅力。