宵山         03/May/2009  夜の部

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 この日の作業を終えて”でか山工房”で休んでいるところへ、ちょうど鍛冶町の木遣りが聞こえてきます。
 暗い中なのでわかりにくいと思いますが、遠くに鍛冶町のでか山が見えます。
 

 狭い町の中をでか山がドシドシ進んでくる。
 そういえば私は昔から見慣れているのだけど、先日テレビのニュースか何かで七尾市内のでか山の運行経路の電柱が普通よりも高いと言う話をしていた。よく見ると確かに高い。なるほどねぇ。
 

 次第に人も集まって来た。
 曳き手も多いのか、でか山のスピードも速い。
 

 目の前で止梃子が入った直後。
 
 つい先ほどまで世話をさせてもらっていたでか山だけど、こうやって見るとまた違う趣を感じる。

 さあ、大梃子の準備だ。
 目の前へ大梃子が運ばれて、地車を入れる。
 ”辻回し”がもっとも魅力的な見せ場。

 大梃子をでか山の下へもぐりこませて、跳ね上げるために羽梃子を固定します。
 
 

 
 
 

 梃子の準備が終わると、大梃子の上へ若衆が次々と乗り込んでいきます。
 落ちて怪我したりしないように注意しながら。
 

 
 
 

 さあ、木遣りスタート。
 「エンヤー、エンヤー」と大梃子が下がってでか山がせり上がって来ます。
 

 見ていても力が入ってくる。
 「エンヤー、エンヤー」
 

 「よーいーとなぁー」
 「エンヤー、エンヤー」
 

 「エンヤー、エンヤー」
 
 地車が入ると一旦大梃子を外します。

 曳き出し歌が始まります。
 巨大なでか山が直角に曲がる瞬間が間近。
 

 曳き手も多いのですぐに曲がるのはわかっているけど、妙にワクワクするのは私だけか?
 
 

 「ギギィー」と大きな音を立てながら曲がっていく。
 木遣り衆の「エンヤー」も次第に大きくなる。
 

 
 
 

 曲がりきったところで地車を抜いて一気に大地主神社は入っていこうとする鍛冶町。
 後少し。
 

 今夜最後の大梃子を担ぐ。
 ひょいっと差し込んで軽く持ち上げて地車を抜いて走り出す。
 みんな同じ事を考えているのか。

 地車が抜ければ後は一気。
 
 

 さあ、走り出した。
 
 「わっしょい、わっしょい」

 妙に速いが本当に止まるのかぁ?
 
 

 視界から消えていく。
 この時点で23時半。しかし人が多い。