人形見〜でか山制作〜人形配置         03/May/2009  午前の部

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 二日の夜、金沢から七尾へ向かいます。仕事が終わってからだったので、ちょっと遅くなりました。
 人形宿のうち、大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)だけ見せて頂きました。
 お神酒も頂いてちょっと写真撮影。ピントが合ってない。。。

 きれいなお顔の”浅茅”です。
 間近で撮ればもっときれいだったでしょう。
 

 大広間に一体だけと言うのはちょっと寂しい気もしますが、飾る家にすれば喜ばしい事なのですね。
 
 

 午前7時半に魚町の組み立てに向かう途中、府中町を見てみます。
 既に飾りつけは完了していて、人形を待つだけになっていました。
 この山はこの日”朝山”で暴れだします。

 魚町へ到着すると、完成していない飾りの作成に取り掛かります。
 と言っても部品を取り付けるのがほとんどです。
 一部色塗りが必要なところもありましたが、順調に進みます。

 東の端の飾りから場所を決めて、屋根の配置になっていますが、毎年思った場所へ取り付けるのが結構苦労です。
 今ではほとんど地元の人たちが作業してくれますが、以前は私たちが上へ上って確認しながら作業していました。
 特に屋根の柱は「ここだ!」と言う場所に収まってくれない事が多い。

 しかしこの一番重い屋根を設置しないと先へ進めません。
 作業現場と下にいる監督のやり取りが何度も繰り返されて、ようやく位置が決まります。
 実際大変なんですから。。。

 取り付けが終わった飾りをクレーンのそばへ配置して準備。
 設計図に従って順に上げられて行きます。
 

 屋根が決まると少しずつ西へ進みます。
 この時にでか山の舞台の広さが予想と違うことが多いのです。
 飾りの間に隙間が出来る。問題はこの隙間をどうするか。

 西側の飾りもかなり端に寄せて取り付けられました。
 この位置がベストなようです。
 

 後で先代から聞いた話ですが、東西の端を先に取り付けるのではなく、どちらか一方から逆方向へ、つまり西から着手したなら間を開けずに東へ進むのがこつだと言うことです。
 魚町の山だけは、トンガリ部分に長細い飾りがあります。これは”ダメ隠し”と言って、飾りを寄せて出来た隙間を隠す目的で作られたものだそうです。
 その利用価値をしっかり認識していないと中央に隙間が出来るとどうしようもありません。

 この日は中央に配置した渡り廊下の飾りの西側に隙間が出来ました。
 東西の端を先に固定したので当然のことなのですが。
 

 それでもお昼前までにかなり進みました。
 私は屋根の上の隙間を埋めるように指示を受けて試行錯誤していました。
 まだ裏側にむしろがかかっていないので、高いところが苦手な私には・・・