制作風景(飾り)        魚町 03/May/2005

 いよいよ飾り付け。
 屋根の位置を決めてから順に取り付けていく。例年通りではあるが、今年は不安定な飾りもある。多少の不安を抱きながら進行。

 今年は一回り小さな屋根を採用。中央に五条大橋が入るためである。

 最初の飾りの位置が重要であり、この位置がずれると全体が狂う可能性がある。下から見上げながら微妙に調整を入れる。

 

 ほぼ大きめの飾りは取り付けが終わった。

 ここで妙なことに気づく。
 正確に高さを測って飾りを用意したはずなのに上の部分にやたら隙間が多い。しかも半端な幅では無い。
 

 
 

 
  東側が鐘楼を固定する場所に苦労している様子。ほとんど何も無い場所に固定せねばならないからだ。
 それにしても上の隙間が気になる。

 
 

 

  この時点で今年の山は高さが違うと判断。急遽隙間を埋める材料を用意することになった。

 しかしこういうケースはまれで、事前に用意されたものとは違ってさほどきれいな補修とはならない。飾り同士の隙間であればムシロで隠れる部分もあるだろうが、上はそういう訳にはいかない。

 
 

 
 

 実はこのあたりから不機嫌になって来たんだな。

 今年は何かと気になることがあった。飾りを作る段階でもそうだったが、どうも地元の協力が得られない部分が少なくないと感じた。

 出身地といえども、こちらは金沢から出てきて一生懸命やっているのに、地元七尾の人たちが協力しないのはどうも納得いかない。
 この写真に登場する人たちは、どの人たちもなじみでそんな感じはみじんも無いのだが、そもそもこの町はこの祭りが伝統的価値の高い重要なものであることや存続努力が必要であるという認識が低いのだろうと感じている。
 残念なことだ。



 

 鐘楼に松の木が入り、山がかりも全て取り付け。この後隙間を埋める作業となる。



 

 



 

 下から見るとかなりの部分に隙間があることがわかる。
 どの時点で高さに変更があったのかはわからないが、これだけ違うのであれば事前に相談が欲しかった。

 せっかくの飾りが台無しになってしまう。

 隙間へ目をやりがちだが、屋台や五条大橋のあたりはすばらしい飾りになっている。できばえは見事。



 

 



 

 



 

 応急処置で隙間を埋めた一回り背が高いデカ山。
 後は最後の調整。  



 

 



 

 



 

 魚町が一段落したところで婦中町へ向かう。
 飾りは昨日のうちにほとんど出来上がっている。人形を乗せて固定する。



 


 暴れる山だけに人形も出来るだけふらつかないように配慮が必要。
 足も出来るだけ固定し、体が左右に振れないようにする。  



 


 



 

 



 

 



 

 再び魚町。
 人形も上がってきた。

 牛若丸は五条大橋の欄干の上に一本足で立ち上がる。
 どんな風に取り付けるのか、ここから格闘が始まるのであった。。。



 

 



 

 人形を整えながら、屋根の上の飾りの隙間を埋める。しっかり埋まったことを確認して色を付けて補正。



 

 日が暮れて仕上がり具合を確認。
 写真はレベル補正しています。

 実際の写真はこちら。でも真っ暗だよ。。。



 


 アップを補正した写真。

 実際の写真はこちら



 


 



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