制作風景(飾り)        魚町&府中町 18/Apr/2004

 何年前に利用したものかは不明だが、今回利用するスペースにマッチした構造の部材を確認する。今回の場面に適した構成にするにはどう改造すれば良いかをみんなで相談する。
 古いものは痛みも激しいが目標が決まっていれば躊躇無く鋸を入れ、不足は補う。卓越した技術は特に必要なく、みんなの意見が一致すれば即行動に移る。

 足りない部品を新たに作り上げる必要性も出て来るが、再利用できるものは迷わず使う。しかし「こいつは他で使っていないのか?」と最初に確認する。
 こういうケースは非常に難しいが開き直りも必要。毎年携わっているから出来るのであろう。

 取り付ける位置や幅、長さなどもその場で確認しながら部材をチェックする。時折長さの足りないものなどが出て来るが、数年経ってもさほど配置構成を変えるわけでも無いのに寸足らずが出て来る。微妙に調整するのも経験のなせる業か。
 事前にその年のデカ山の舞台サイズを確認する。数十センチ単位で変わる事もある。極端に差が出る事は無いが今年は少しだけ舞台が広くなるようだ。

 そのまま再利用できる部材でも、ほとんどは色紙を貼り直す。特に祭りの期間中に雨に遭っている飾りは痛みが激しい。色も落ちている事が多い。
 出来るだけ立派な飾りにしたいと言う気持ちはみんな同じ。

 柱一本でもあるいは隠れて見えにくい場所の飾りであっても念入りにチェックする。大勢の観客は色んな角度からデカ山を眺めるから、妙な位置で恥ずかしいものは見せたくない。
 完成をイメージしながら細かい部品も全て準備できているか確認して、それぞれの補修作業に移る。

 こちらは府中町の飾り。
 重なる部分に微妙なずれがある。これを調整するのも我々の役割。飾りを組み上げる前に問題を抱え込まない方針。クレーンで持ち上げてから「ずれてるぞ」では遅い。

 前回使用した際に、どんな風に工夫されたのかを確認できるのも魅力の一つといえるか。そのまま利用するか、それとも今回は新たな方法で工夫するか。これも思案どころである。

 少しずつ全体像が見えてくる。手直しする箇所も絞り込まれる。

 府中町の地山を印鑰神社境内から見る。毎年撮るが、このアングルが好きだな。鳥居と地山がマッチしている。
 このデカ山は地山の段階から動きたくてうずうずしている感じがしてならない。

 再び魚町
 痛みの激しさから一部作り直しを決定して分解作業に入る。何年前のものかは分からないが、古い新聞記事なども見つける事がある。こういうのを眺めていると作業は遅々として進まないのだな。。。

 おまけ



 マスコット・ドッグの「プーちゃん」。