制作風景(飾り)        魚町〜府中町〜人形 29/Apr/2003

 今年は魚町と府中町の全体を受け持つが、人形は全て担当。場面名や登場人物の名前を掲示する「看板」も重要な飾りである。
 これらはさほど痛まないが昨年は初日に雨に遭っているため若干色落ちしていた。

 屋台屋根の奥に配置する「千畳」。きらびやかな模様を描くが部分補修も結構たいへん。


 府中町へ移動して飾りの点検と色塗りに入る。作業前にちょいとムシロ山を撮影してみる。


 同上。

 鳥居もかなりの高さなので、デカ山の大きさも実感できるか。

 明らかに大きなこの「デカ山」が町中を練り歩く様は何度見ても勇ましくわくわくする。地元の若衆たちも本番に向けて一生懸命取り組んでいる。

 今年も人形は九体。うち二体は腕をかなり上方へ向ける。この人形が着物を着るまで残りわずか。


 腕を上げるため縛り直された人形。一番下の藁から縛り直さないと上げた腕は固定しない。

一体ずつ出し物に合わせてしっかり縛り上げられていく。奥の人形は両手で刀を掲げている仕草。この腕は四代目候補が初めて縛り上げた。

 修行する四代目候補。親方の厳しい目が光る。
 腕や足は祭りの最中に外れないよう気を配りながら固定する。着物を着せてしまってからは補修も出来ない。

 私も思い出しながら手伝ってみる。二度ほど習ったが、毎年触っていないと忘れてしまうもの。義父との呼吸も合わせるのが難しいが、人形の息吹はまだまだ感じられるものでは無い。