裏山  その4       5/5
 仙対橋の前で方向転換するためにデカ山を浮かして地車を入れるべく大梃子(長さ8m)をデカ山の下へ差し込む若衆。
 20トンの前輪二つを浮かす力はいかほどか。
 車輪を新調している魚町はおそらく重量も増している事だろう。
 大梃子の先に羽梃子を交差させて十数人が上から体重をかける。
 さらに下から数人で大梃子と羽梃子にかけたロープを引く。こうやって車輪を浮かす。
 ここでももちろん伝統芸能の持ち味を発揮して木遣りが入る。「魚町の若い衆はヨー。粋でいなせで〜・・・」

 浮いたところで地車の心棒が収まる。心棒がしっかり固定されたところで大梃子は完了。
 この後大勢の引き手が力を込めてデカ山を曳く。曳く。曳く。。。しかしなかなか動かなかった。

 御祓川に映った魚町の「逆さ山」。この風情は写真でしか味わえないのかな?
 ここまでデカ山も飾りも人形も無事で良かった。