裏山  その2       5/5
 「さあ、残り一日観客を楽しませておくれ」とデカ山を送り出す。朝日がまぶしい。
 能登食祭市場の入り口で待機する府中町。
 かつては背景の起伏もほとんど無く、また人形も表情が硬く左右に激しく揺れていたそうだ。今の我々にはそんな作り方は出来ない。
 出来る物なら三町で競い合って立派な山を作って行きたい。
 一番早く食祭市場へ入った魚町。すでに停止している事から大勢が山へ登る。下には家族のカメラが待っている。
 ここ数年外国人を多く見かけるようになった。国籍を問わず文化財への興味はすばらしい事だ。
 そう言えば以前外人教師がずっと青柏祭を調査していたと言う記事を見た記憶がある。

 他の町の山を待つ魚町。一基でも壮大で圧倒される。こんな大きな物を毎年世話しているんだなぁ、と感慨深くなる。
 今年のテント村は距離が離れているため、デカ山をしっかり見ることが出来ないかも知れないが、昨日の悪天候にもめげず人出は多かった。

 スタッフの一人。人形作りから飾りの制作、背景の制作と付きっきりで動き回る。若者の手は重宝する祭りだ。
 胸の「人形」の文字が栄える半被は似合ってるかな?