制作風景(デカ山)        魚町の3 3/5
 こうやって見ると赤と金の栄えるデカ山だが、この色遣いもかつては苦労があったと聞く。
 予算の逼迫問題から各部材に張る色紙の質を落とした。偶然その年雨が降り、なんと色紙の色が落ちてきた事がある。それ以降色紙は高価だが高質なものを採用している。
 神が宿るという松の木も配置されていよいよ終盤。細かな飾りもほとんど終わった。
 この頃になると観客も増えてくる。この観客の評価が貴重だ。
 中心の階段、その左右の軒下など細かな設計。これが最終日までしっかりもってくれれば良いのだが。
 飾りはほとんど終わり、正面の地場(地間)を配置すれば完成。

 世話人たちにもやや余裕が見えてくる。

 ところがここから異様に時間がかかってしまうことになる・・・

 そろそろ他の山町へ回るように指示が出る頃。魚町の人形は最後か?