制作風景(デカ山)        魚町の2 3/5
 今年の魚町は遠山金四郎が幕府の要職雪翁が加賀藩江戸家老大月を仲間にして銭屋五兵衛を陥れ、さらには加賀百万石を手中にする計画を暴く場面だ。テレビでもおなじみの場面だけに気は抜けない。
 みんな人形を配置した場面を想像しながら飾り付けしていたのだろう。
 渡り廊下の飾りの西側(右側)がせり出しているのがわかる。寸法が合わないとこういう手を使う。
 しかしデカ山は進行方向前後(写真の左右)に大きく揺れる事になる。従ってこのような付け方をした飾りは屋根の下の千畳(ふすま絵)とトンガリの間でかなりきしむことになる。その力をどこかで緩めてやらねばならない。
 ここからは見えないが渡り廊下の背後は太い棒をトンガリに当て木してその木に取り付ける方法を採った。これで衝撃は少しゆるむことになる。
 次第に全景が見えてくる。ここからは細かな部品の取り付けとなる。ここまで来ると後は早いのだが、ちょっと気を抜くと変なところで躓いてしまうこともある。

 上から見ているとわかりにくいのだが、降りてみると舞台が傾いていたり柱のバランスが悪かったりする。時折確認しながら修正作業も。

 かなりデカ山らしくなってきた。ちょうどお昼頃か?