制作風景(デカ山)        魚町の1 3/5
 デカ山の飾りを確認中、未だ取り付けの完了していない部品を発見。急いで取り付けにかかる。
 見れば障子戸もまだ完成していない。この飾りは大屋根の左側で重要な位置に入るはず。慎重に仕上げる。
 大屋根の配置を決め左右の飾りを決めていく。今年は若干計測に誤りがあったか、それとも屋根の高さを修正し忘れたのか左右が予定通りには収まらない。
 以前にも似たようなケースがあった。その時は左右どちらかの飾りをとんがりに向けて斜めに固定して逃れる。今年は西側(向かって左側)の飾りのトンガリ側がせり出している。
 デカ山に飾り付けしている間ほどわくわくする瞬間は無い。これだけ大勢が一生懸命作り上げるデカ山はきっと立派に完成するに違いないからだ。この立派な日本一のデカ山を今年も大勢に見てもらうことになる。問題は天候なのだが。

 屋根の配置が決まれば後はどの飾りをどこへ配置するか指示を待つだけ。慣れてくるとどれがどこなのかすぐに解ってくるが慣れない人たちにはしっかり指示が出る。
 飾りの固定と同時にデカ山を彩るもう一つの「幕」も取り付けられる。
 例年午前中が勝負だが、今年はやや早い。昨年とは違い城を乗せていない影響か。

 まだ中心も左右もしっかりしていないと見ると誰もがあちこちに手を入れる。修正できるところは躊躇せずに直す。そうやって立派になって行く。
 下からは監督の檄が飛ぶ。
  「そこは仮止めでいいぞー」「そっち、固定したか?」「もうちょっと西や!」