制作風景(飾り)        府中町 28,29/4
 府中町の色遣いも独特である。ちょっとした色遣いで凹凸が表現できてしまうすばらしさもある。
 飾りはたいてい立体感を出すための工夫があちこちに見られるが、その多くは実際に起伏を付ける事で表現する。しかし府中町は比較的起伏が少ない。色である程度カバーされているようにも感じる。
 他の山町に比べると渡り廊下などが背景に接合されている部品が多い。組み立てが容易になることは確かだが立体感が損なわれる事も否めない。色や飾りの配置を工夫して出来るだけ勇壮に表現したい。
 府中町全景。ムシロを張る前の地山。
 石垣の作りは他の山町と同じにしている。ただし飾りの素材に起伏が少ないため、表現は出来るだけ誇張していると感じる。
 次第に石垣らしくなってくる。わくわくしながら色を付ける。
 地山を印鑰神社境内から見た。山の大きさが想像できるだろうか。